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アルコール性肝臓障害について2

 

●アルコール性肝臓障害の治療

●完全に治すには禁酒が第一

どんな病気でも、原因をとり除くのが治療の基本です。ですから、アルコール性肝臓障害では、ともかく禁酒することが第一です。
禁酒さえすれば血液中のGOTやγGTPの値はどんどん下がってきます。反対にお酒を飲み続けると治りが遅くなるだけでなく、慢性化し、やがて肝臓障害の進行した状態である肝硬変にまで進むこともあります。肝硬変も、禁酒しないと確実に死に至りますが、完全にお酒を断つことで延命をはかることができます。
肝臓障害といわれたら、完全に治るまでは絶対禁酒です。治癒後も酒量は処理できる限界の3合以下を守ってください。治ったからとまた昔どおりにお酒を飲み、肝臓障害を繰り返して慢性化する例も多いのです。

●生活習慣のアドバイス

●節酒と定期検診を実行

一番の予防は節酒です。処理能力の限度を考えると、1日に日本酒なら3合以内、ウイスキーならダブル3杯以内です。この限度を守りましょう。酒量は少なければ少ないほどよいのです。仕事のつきあいなどでよく酒の席に出る人は、定期的に肝臓の検査をしましょう。できれば半年に1回は行ってください。

●肝臓障害を起こさないためのポイント

◆自覚症状のないうちに酒の量を減らす
肝臓は沈黙の臓器といわれるように、症状がでたときには、かなり重症になっています。
予防のためには日ごろから肝臓をいたわり、酒量を減らしましょう。
 
◆酒量は少ないほど良い。どうしても飲みたいときは氷水を
酒は量が多くなるほど悪いと考えること。少ない量を会話や食事を楽しみながら飲んでください。
どうしても飲みたければ氷水を飲む。
 
◆飲むときは必ず食事をする
たんぱく質を十分とって胃を保護し、肝臓に栄養を与えることが大切です。食べた分だけ酒量も減るはずです。
 
◆1週間でも良い。とにかく禁酒をしてみる
とりあえず実行しましょう。体調が良くなっても、繰り返し禁酒をする。「できない」と考えずに、まず実行しましょう。
仙台産業医科診療所
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