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肝機能・膵機能をみるデータ

●ZTT(血清膠質反応検査):基準値 3~14単位

血清に試薬を加え、濁る度合いを測定し、肝機能を調べる検査です。血液中のたんぱくには、大きく分けてアルブミンとグロブリンがありますが、血清の混濁度は、グロブリンに比例します。アルブミンは、主に肝臓でつくられるたんぱくで、肝機能が低下すると、アルブミンが減少し、相対的にグロブリンが増加して、血清の濁りが強くなるのです。基準値より高い場合には、「慢性肝炎か肝硬変」が疑われます。そのほか、「肺結核、膠原病」などで数値が高くなることもあります

●AST(GOT):基準値 10~40単位

AST(またはGOT)は、肝細胞に多く含まれている酵素で、肝細胞が破壊されると、血液中に大量に放出されて、数値が高くなります。ただ、ASTは肝臓だけでなく、骨格筋や心臓の筋肉などにも含まれており、これらが障害された場合にも数値が高くなります。そのため、次に述べるALT(GPT)の検査値と比較して、病気の種類を推測します。
どちらも500単位以上の場合は、「急性肝炎」が疑われます。どちらも100~500単位の中程度の上昇が見られ、ALTのほうが高いときは、「非アルコール性脂肪肝、慢性肝炎」が考えられます。逆にASTのほうが高い場合は、「アルコール性の肝障害」が考えられます。どちらの値も150単位以下で、ASTのほうが高い場合は、「肝硬変や肝臓がん」が疑われます。このほか、「心筋梗塞、筋ジストロフィー多発性筋炎などの筋肉の病気」の可能性もあり、この場合、主にASTの上昇がみられ、ALTはわずかに上昇するか、全く上昇しません。どちらも基準値より低い場合は問題ありません

●ALT(GPT):基準値 5~45単位

GPTは、腎臓にもわずかにありますが、ほとんどは肝細胞に含まれている酵素なので、これが高い場合は、ほぼ「肝臓に異常がある」と考えられます。500単位以上の上昇が見られる場合は、「急性肝炎」、100~500単位程度の上昇であれば「脂肪肝やアルコール性肝障害、慢性肝炎」が疑われます。150単位以下の上昇の場合、「肝硬変や肝臓がん」が考えられます。

●γGTP(γGT):基準値 男性 79以下、女性 48以下

γGTPは、肝臓の解毒作用に関係する酵素で、「肝臓病」のほか、「胆道系(胆管から胆のうを経て十二指腸に至るまでの胆汁の通り道)の病気」があると、検査値が上昇します。基準値より高い場合に考えられる病気は、「急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝障害、薬物性肝障害、肝硬変、肝臓がん、胆道疾患(炎症、結石、がん)、膵臓がん」などです。ただし、ほかの肝機能検査で問題がなく、γGTPの値だけが高い場合は、「過度の飲酒」が原因と考えられます。また、「長期間の薬の服用」で、数値が高くなることもあります。

●LDH(LD):基準値 120~245単位

LDH(乳酸脱水素酵素)は、体内のブドウ糖がエネルギーに変わるときに働く酵素で、体中の多くの組織に存在しています。そのため、検査値が高くても、どこに異常があるのかは特定できません。しかし、LDHには、分子構造の異なる五つの種類があり、そのうちどれが上昇しているかを調べれば、病変部位を推測することができます。基準値より高い場合は、「筋肉疾患、溶血性貧血、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、心筋梗塞、がん」などが疑われます。また、正常であっても、激しい運動後は、上昇することもあります。LDHの基準値は、医療機関によってかなり異なりますので、注意してください。

●ALP:基準値 102~338単位

ALP(アルカリ・ホスファターゼ)は、肝臓のほか、骨、腸、腎臓など、多くの臓器に含まれている酵素で、これらの臓器が障害を受けると、血液中に漏れ出てきます。また、ALPは、主に胆汁中に排出されるので、「胆道の閉塞」があっても検査値が上昇します。基準値より高い場合は、「急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、胆道疾患」などが疑われます。また「骨の病気」などでも検査値が高くなります。ただし、検査の数時間前に脂肪の多い食事をとると、これらの病気がなくても検査値が高くなります。ALPは、検査を受けた医療機関によって、基準値が異なります。
仙台産業医科診療所
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