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運動のアドバイス

●運動のアドバイス

運動が糖尿病の予防に効果があることが、科学的に解明されつつあります。
特別な運動をしなくても、歩くだけでも効果はあります。歩くことを習慣づけ、1日1万歩を目標に、実践してみてください。

●脂肪を分解し、肥満を解消する

運動をすると、エネルギーを供給するために、体内の脂肪が分解されます。脂肪が分解され、体脂肪が減ることによって、肥満が解消されるのです。
肥満は、糖尿病を引き起こす危険因子の一つです。ですから、肥満解消は糖尿病を予防するうえで、非常に大切なことなのです。

●細胞内のブドウ糖の取リ込みを促進する

糖尿病に対する運動の有効性が、最近、科学的に解明されてきました。
筋肉細胞の細胞膜には、インスリンを受け止める「インスリン受容体」と、細胞内にブドウ糖を取り込む働きをもつ「糖輸送担体(GLUT4)」というたんぱく質が存在します。
運動により、糖輸送担体の働きが活性化され、血液中のブドウ糖が細胞内にどんどん取り込まれるようになると、結果的に血糖値が下がります。

●運動のポイント

疲れが残らない程度の運動を継続して行う運動をするときは、次にあげるポイントを心がけてください。
 
◆メディカルチェックを受ける
これから運動を始めようという人は、まず、医師のメディカルチェック(検査)を受けてください。
◆運動は継続して行う
どんな運動でも、継続して行うことが大切です。運動によって、一時的に血糖値が下がり、効果が現れても、運動を継続しなければ、血糖値は、また元に戻ってしまいます。
特別な運動でなくてもよいのです。体を動かすことを習慣づけてください。
◆全身を使う運動をする
体の一部分だけを鍛える筋力運動は、糖尿病の予防には適しません。全身を使い、持続できる運動を行ってください。ジョギングや水泳、エアロビクス、ダンべル体操、またラジオ体操もよいでしよう。
特にお勧めしたいのがウォーキングです。ウォーキングなら、場所を選ばずに、いつでも手軽にできます。
◆疲れが残らない程度の運動を
激しい運動は、かえって逆効果です。無理せずに、次の日に疲れが残らない程度の運動を行ってください。
運動を続けることで、体力がついたら、例えば、ウォーキングからジョギングに替えるなど、自分の体力に合わせて運動量を増やしていくようにしましよう。
◆食後に運動するのがよい
血糖値は、普通、食後に高くなります。ですから、糖尿病の人は特に、食後30分ぐらいの時間帯に運動することをお勧めします。
◆1日1万歩を目標に
歩数計を利用すると便利です。初めのうちは、1日8,000歩ぐらいから始め、慣れてきたら、1日に1万歩を目標に歩くようにしましよう。また、ウオーキングをするときには、膝や腰などに負担がかからないように、自分の足に合った、クッションの厚いスニーカーを履くようにしましょう。
◆生活の中で。“歩く”機会をつくる
交通の便がよくなり、現代人は、とかく運動不足になりがちです。ふだんの生活の中で、歩く習慣をつけてください。
“歩く”機会を自分でつくることも必要です。
例えば、勤めている人なら、通勤を利用し、目的の駅の一つ手前で電車を降りて歩いたり、昼食後、20~30分ぐらい散歩するのもよいでしょう。
このように生活の中で、“歩く”ことを意識してみてください。
仙台産業医科診療所
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